宝石や貴金属の雑学

ジュエリー豆知識Jewelry Trivia

ジュエリーは高価で取り扱いが難しいイメージがあります。でもちょっとした知識を持っていれば、もっと気軽にジュエリーに親しんでいただけると思います。
こちらのページでは貴金属の種類やお手入れの方法など、ジュエリーの豆知識をご紹介しています。文章ばかりのページですが、ジュエリーをより身近に感じていただけたら幸いです。

  1. 貴金属の種類
  2. ダイヤモンドの4Cについて
  3. 誕生石について
  4. キュービックジルコニアとは
  5. ジュエリーのお手入れについて
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★貴金属の種類

ジュエリーの素材として代表的なものは、ゴールドプラチナシルバー等が一般的です。
 
プラチナ(Platinum)
プラチナはたいへん希少な金属です。年間産出量はわずか150トンあまりで、金の25分の1ほどしか採れません。産出される地域も南アフリカ・ロシアなど世界のごく一部に限られます。
プラチナは他の貴金属に比べ密度が高く、手に持つとその重さを感じます。
気品あふれる白い光沢が特徴で、熱や酸に極めて強く、年月を経ても摩滅しにくい優れた耐久性を持ちます。
その特性から、純粋性・永遠性の象徴として、エンゲージリング(婚約指輪)やマリッジリング(結婚指輪)に適した素材と言われています。
また、物理的な特性として極めて優れた延展性があり、さらに高温にも強いプラチナの粘り強さ、堅牢さは小さな爪でも目立たず宝石をしっかりと支え、高貴な魅力を引き立てます。
プラチナの純度は千分率‰(パーミル)で表記され、宝飾品としてはPt950、Pt900、Pt850などが一般的です。Pt850以上の純度がなければ、プラチナジュエリーと認められていません。
 
ゴールド(Gold)
金は金属中最も伸びる性質があるため加工がしやすく、長い年月を経ても輝きを失わない特徴を持っています。金の純度を示すカラットは世界共通単位でKやKtなどと表示されます。
日本で主に扱われるゴールドジュエリーはK18が中心で、純金であるK24に対して75%(24分の18)の純金を使用していることを表します。純金であるK24は柔らかくて傷つきやすいため、ジュエリーの素材としては不向きであるといえます。そのためK18は、金に銀や銅などを合金として使用することで、色調を変えると同時に硬さや強さを増しています。
 
ホワイトゴールド(White gold)
近年人気のホワイトゴールドは、プラチナよりもお手頃な価格が魅力です。
一般的にホワイトゴールドは、金に銀・ニッケル・パラジウム等の金属を割り金として使用して、白い色調を作り出しています。
しかし金の合金であるので完全に白くなることはなく、一般的な製品の多くはロジウムメッキという表面コーティングをしてあります。
最近では割り金にプラチナ・パラジウム等を使用して、コーティング処理をしなくても白色度の高い「プレミアムホワイトゴールド」と呼ばれる新素材も出てきています。
(普通のホワイトゴールドよりも割高になります。)
プラチナのことを日本名で白金と呼びますが、ホワイトゴールドとプラチナは別の金属ですので間違えないようにしましょう。
 
シルバー(Silver)
シルバーはポピュラーなジュエリー素材ですが、金やプラチナに比べ希少価値が低く、また大気中で変色するという欠点を持ちます。これは水分や硫化水素などと接触して表面に酸化銀ができるためです。このためシルバージュエリーはこまめにお手入れをする必要があります。
(シルバージュエリーの中にも、変色防止のためコーティング処理をしているものもあります。)
シルバーの純度は千分率‰(パーミル)で表記され、一般的には925の純度で、残り75は銅からなる合金が主流です。



 

★ダイヤモンドの4Cについて

ダイヤモンドの品質は4つの鑑定基準で表されます。
 
Carat(カラット)
カラットはダイヤモンドの重さの単位で、1カラットは0.20gです。重量の大きいものほど希少であり、より価値も高くなっていきます。
 
 
Clarity(クラリティ)
クラリティとはダイヤモンドの透明度を表します。天然の宝石であるダイヤモンドには微細な不純物や傷が含まれています。これらがより少なく、より小さいほどダイヤモンドは多くの光を通し、美しく輝きます。この透明度は、10倍に拡大して観察し、その程度に応じて11ランクに分類されます。

FL, IF VVS1,VVS2 VS1, VS2 SI1, SI2 I1, I2, I3
無欠陥 非常に
発見困難
発見困難 容易に
発見できる
肉眼で
発見できる
 

Colour(カラー)
カラーはダイヤモンドの色のことです。ダイヤモンドには自然の色が様々についており、完全な無色から黄色っぽい茶色まで、何段階かの色合いがあります。無色に近いダイヤモンドほど光をスムーズに透過させ、虹色に輝くため、より価値があります。

D ,E ,F G ,H ,I ,J K ,L ,M N〜R S〜Z
無色 ほぼ無色 僅かな
黄色味
非常に
薄い黄色
薄い黄色
 

Cut(カット)
カットはダイヤモンドをどのように研磨しているかを表しています。ダイヤモンドの輝きはカットと密接に関係しており、カットの良いものはそれだけ美しく輝きます。
カットによって、色を強調することも、内包物を隠すこともできます。したがってカット職人は、その石の可能性を見極め、最も価値のある特徴が組み合わさるよう計画し、カッティングします。

Excellent Very Good Good Fair Poor
カット
最高級
光学的にも
理想的
理想的 やや劣る 劣る
 

 

★誕生石について

誕生石の風習は、自分の誕生石を身につけていると幸運を呼び込むというもので、その起源は様々な説がありますが、古くから宝石は威厳や幸福のシンボルとして考えられてきました。
現在の誕生石は1912年にアメリカの宝石小売商組合が定めたものが基準になっており、日本では1958年に全国宝石商組合が日本の誕生石を定めました。

 
誕生石一覧
宝石 象徴・意味
1月 ガーネット 貞操、真実、友愛、忠実
2月 アメジスト 誠実、心の平和
3月 アクアマリン
さんご
沈着、勇敢、聡明
4月 ダイヤモンド 清浄無垢
5月 エメラルド
ひすい
幸運、幸福
6月 真珠
ムーンストーン
健康、長寿、富
7月 ルビー 情熱、仁愛、威厳
8月 サードオニキス
ペリドット
夫婦の幸福、和合
9月 ブルー・サファイア 慈愛、誠実、徳望
10月 オパール
トルマリン
心中の歓喜、安楽、忍耐
悲哀を克服して幸福を得る
11月 トパーズ
シトリン
友情、友愛、希望、潔白
12月 トルコ石
ラピス・ラズリ
成功を保証する
 

 ※誕生石の商品をお探しの方は、 キーワード検索 をご利用ください。

 

 

★キュービックジルコニアとは

当店でもお取扱いがございますが、最近いろいろなジュエリー、アクセサリーショップで、キュービックジルコニアを使ったアクセサリーを見かけるようになりました。
 
キュービックジルコニアは高圧・高温で合成して人工的に造られた石で、CZと略して呼ばれます。
キュービックジルコニアはモース硬度(石の硬さを表す数値)が8〜8.5とサファイヤやルビーに次ぐ硬さを有し、また、ダイアモンドと同程度の高い屈折率を持つため、肉眼ではダイヤモンドとの区別がつかないほど綺麗な輝きを持っています。
比較的価格もお手頃なため、アメリカやヨーロッパなどの海外では、以前より日常使いのジュエリーとして使われてきたポピュラーな宝石です。
 
最近では金属元素を添加することにより、赤、青、緑、ピンク、オレンジなど様々な色のCZも造られるようになり、ダイヤモンド・イミテーションとしてではなく一つの新しい宝石として認知されてきています。

 

★ジュエリーのお手入れについて

ジュエリーを永く美しく保つには、適切なお手入れをしてあげることが大切です。
ジュエリーは汗や脂、ほこり等の付着により輝きを失います。着用後は専用のジュエリークロスで拭きましょう。また汚れがひどい場合に洗うことのできる宝石もあります。ご購入時にお手入れ方法をよく確認しておきましょう。
また、ジュエリーはデリケートで傷つきやすいものです。宝石どうしの接触を避け、専用の箱に間隔を保って収納するか、柔らかい布や紙にくるんで保管するようにしましょう。

 

* 宝石別お手入れのポイント

ダイヤモンド、ルビー、サファイア、キャッツアイ、アクアマリン、トルマリン
ダイヤモンドと上に挙げたカラーストーンは宝石の中でも比較的硬度が高く、中性洗剤を使ったお手入れが可能です。
ぬるま湯に数分浸した後、中性洗剤で洗います。細かいところや汚れが取れにくいところは、毛先の柔らかい歯ブラシで丁寧に磨き洗剤は完全に洗い流しましょう。そのあと、きれいな布で水気を拭き取ります。
 
エメラルド、トルコ石
取扱いが難しいため、水洗いは避け柔らかい布で拭き取る程度にしましょう。
 
オパール
オパールは水分を含んでいるので、熱や乾燥でひび割れを起こします。火のそばや熱をもつもののそばに絶対置かないようにし、冷暗所に保管するようにしましょう。汚れを落とすには中性洗剤による水洗いが可能です。
 
真珠、さんご
これらの有機質の宝石は、汗や汚れに弱く傷つきやすい性質を持っています。汚れたまま放置して置くと光沢も鈍り、変色してしまう場合もあります。水洗いは避け、着用後は必ず直ぐシリコンクロスやセーム皮で汗や汚れを拭き取ってください。また夏場など汗をかく時期は、すぐに仕舞わず時間をおいてから仕舞うようにしましょう。
しばしば、パールネックレスをたたんだり丸めたりして保管される方がいらっしゃいますが、次回使うときに癖がついてしまうとみっともないものです。ネックレス製品を保管するときは、無理な力がかからないように自然な形で仕舞うように心掛けましょう。
 
ホワイトゴールド製品
ホワイトゴールドは金の合金であるため、完全な白ではなくわずかに金色味を帯びています。そのため一般的な製品の多くはロジウムメッキという表面コーティングをしてあります。研磨剤入りのクロスで磨くことは避けましょう。
もし、長く使っていて黄色っぽくなったたと感じたときは、表面コーティングが剥がれてきていることが考えられます。専門店では再度コーティング処理をしてくれるところもありますので、相談してみると良いでしょう。

 

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